■マンツーマン稽古報告


   2011年、新春の空気がまだただよう土曜日夕方、児玉師範による個人指導が行われました。日ごろ
   稽古を積む塾生の中から希望者を募り、リクエストされたメニューについて師範がマンツーマンで指
   導する試みです。

   護身武道塾も開設約2年を経過し、塾生も増えてきました。そうした状況でも個人の特徴に合わせた
   武術指導を行うという当初のコンセプトを維持するための新プログラムです。参加された方はどの方
   も真剣で、児玉師範の武道的エッセンスを吸収しようという姿勢が見て取れました。

   また児玉師範もそうした塾生の熱意にこたえるべく150分休みなしで対峙されていました。傍らから
   見ていても、塾生さんたちが短時間にスキルアップしていくのがわかりました。今後も塾生の皆さんの
   進化を促進すべく、こうした稽古を定期的に行っていければと思います。


    稽古の様子

     
     
     間合いのつめ方をリクエストした塾生             メニューを児玉師範におまかせした塾生          部位鍛錬の正しい方法をリクエストした塾生


    参加した塾生の方々の感想です。

    @リクエストした稽古メニュー
    A稽古の感想

     ■Sさん
      @回し蹴りにおける軸足の使い方、ボクシングのパンチについて
      A軸足の踵を返して体軸の回転で蹴る、これが文字通り回し蹴りであると指導いただきました。軸足の回転については
       タイミングが理解できました。ただ却って身体が浮いてしまい威力のあるけりには程遠い感じです。練習を重ね自分
       のものにしたいと思います。パンチでは右ストレートの時、右腕を耳の位置より後ろに引いてしまうクセを矯正され
       ました。またパンチを出した後、身体が突っ込んでしまうクセを矯正されました。打ったら必ず元の位置に戻す基本
       を反復稽古しました。塾生が多くなり、児玉師範から直接指導を受ける機会が少なくなっており、こうしたマンツー
       マン指導の機会を今後も設けていただけれ嬉しいです。

     ■Mさん
      @体格差、リーチ差がある場合の間合いの詰め方
      A距離を詰めるステップ、離れるステップ、詰めたときのコンビネーションを教えていただきました。身になじむまで
       は時間がかかりそうです。

     ■Tさん
      @ポイントは指定せず、児玉師範におまかせ→パンチの打ち方
      A最初はスパーをお願いしようと思っていましたが、寸前になってパンチの打ち方に変えました。特に「○○を教えて
       欲しい。」といったポイントは指定せずに、児玉師範におまかせしました。通常の稽古でも色々教えていただいてま
       すが、今回はじっくり見ていただくことが出来たので、細かいアドバイスを受けられてすごく良かったです。今後も
       是非定期的にターニングポイントになる時期にマンツーマン稽古をお願いしたいです。

     ■Kさん
      @部位鍛錬の方法
      A今まで意味もわからず自己流で行っておりましたが、児玉師範の理論的なご指導のおかげで、各部位鍛錬を行う意味
       ・方法を正しく理解することが出来ました。また、「鍛錬していない拳でもタイミングよく顎に入れば相手は倒れる
       かもしれないが、破壊することは出来ない。毎日鍛錬し武器化した拳足は明らかに威力が違う。」と言う師範のお言
       葉にも感銘を受け、やる気をいただきました。これを機に、日々部位鍛錬に励みたいと思います。

     ■Nさん
      @パンチの出し方
      Aパンチの出し方についてご指導をいただき、脱力すること、打つ時の腰の使い方、呼吸法、体の出し入れ等々出来な
       いことばかり、課題だらけでしたが一つ一つ克服した自分を想像して挑戦していきたいと思います。次回のマンツー
       マン稽古を楽しみにしています。



   児玉師範からのメッセージ

       

押忍、稽古お疲れ様でした。

いつもの稽古でなかなか一人の方にマンツーマンで稽古を行う事は難しい
ですが、今回のように短い時間ですがお一人に対してじっくり向き合って
稽古できたのは良かったと思います。また皆さんの真剣にいろいろ吸収し
ようとする強い気持ちを感じ、大変嬉しく思いました。

皆さんお一人ずつ個性があり、癖があり、それを踏まえて個性を生かして
いい形にしていったり、悪い癖を理解していただいた上で修正していった
り、体も使い方によって力が出たり、複雑な動きを自然に使いこなすこと
により、相手が対応することが出来ない、いわゆる術を使いこなす体にし
ていく。

さらには局部鍛錬の積み重ねによって全身武器化し、実戦と言いう極限状
  態で自分の体、命を守る、家族や大切な人を守るために戦うための強靭な体、そして術を身に付けていく。その
  ような稽古の中でプライベートレッスンで多くのものを積んでいただき、また身に付けていただきたいと思いま
  す。ただ以上のことは短期間で身につくものではありませんし、体の進化も長い年月、稽古や鍛錬を積み重ねな
  ければ人並みはずれたものを身に付けることは出来ないのです。

  これからも共に歩んでまいりましょう。




         
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